EVA
EVA 解説
EVAとEVAスプレッドを確認できるチャートです。EVAの年度毎の成長率、過去3年間の平均成長率、過去2年間の平均成長率も把握できます。
EVA(Economy Value Added)、経済付加価値は米スターン・スチュワート社が開発した経営指標です。資本コストが加味されているところに特徴があります。
EVAは、事業に投資された資本にかかる費用を利益から差し引いた残りの値になります。例えば、資本の全てである10万円を金利10%の銀行借入で調達した場合、資本コストは10万円の10%である1万円となります。利益が3万円の場合、そこから資本にかかる費用である1万円を差し引き、EVAは2万円となります。(便宜上税金は無いものとして考えています)
単年度でみればEVAがマイナスになるような事業も多々ありますが、少なくとも事業の資金調達段階で、今後EVAが永遠にマイナスになるだろう事業に投資する投資家はいないでしょう。投資分の10%のリターンを期待しているのに、投資する段階でそれが満たされないことが分かっているわけですから。
EVAの算出式は以下になります。
利益としてNOPAT(*1)を利用します。この利益であるNOPATから、NOPATを得るために投下された資本の資本コストを差し引きます。
資本コストとは、事業に投下した資本に掛かる費用のことで、例えば投下資本を全て銀行借入で調達している場合は「資本コスト = 借入額 x 借入金利」となります。
負債とは違い返済の法的義務はありませんが、株式資本から調達した資金にも費用はかかります。株主はリターンを期待しており、この期待リータン分をコストと考えます。
借り入れにより調達した資本にかかるコストの率、つまり借入金利を負債コストといい、また、株式市場から調達した資本のコストの率、つまり株主の期待リターン率を株主資本コストと言います。株主市場から調達した資本には返済の法的義務が無い等のリスクが高い分、株主資本コストは負債コストより高くなります。
負債コストと株主資本コストの加重平均が資本全体のコストとなります。この資本全体のコストがWACC(Weighted Average Cost of Capital)です。
EVA(Economy Value Added)、経済付加価値は米スターン・スチュワート社が開発した経営指標です。資本コストが加味されているところに特徴があります。
EVAは、事業に投資された資本にかかる費用を利益から差し引いた残りの値になります。例えば、資本の全てである10万円を金利10%の銀行借入で調達した場合、資本コストは10万円の10%である1万円となります。利益が3万円の場合、そこから資本にかかる費用である1万円を差し引き、EVAは2万円となります。(便宜上税金は無いものとして考えています)
資本:10万円
資本にかかる費用:1万円(=資本の10%)
利益:3万円
EVA = 3万円 ー 1万円 = 2万円
資本にかかる費用:1万円(=資本の10%)
利益:3万円
EVA = 3万円 ー 1万円 = 2万円
単年度でみればEVAがマイナスになるような事業も多々ありますが、少なくとも事業の資金調達段階で、今後EVAが永遠にマイナスになるだろう事業に投資する投資家はいないでしょう。投資分の10%のリターンを期待しているのに、投資する段階でそれが満たされないことが分かっているわけですから。
EVAの算出式は以下になります。
EVA = NOPAT ー 資本コスト
資本コスト = 投下資本 × WACC
投下資本 = 株主資本 + 借入金計 + 少数株主持分
資本コスト = 投下資本 × WACC
投下資本 = 株主資本 + 借入金計 + 少数株主持分
利益としてNOPAT(*1)を利用します。この利益であるNOPATから、NOPATを得るために投下された資本の資本コストを差し引きます。
資本コストとは、事業に投下した資本に掛かる費用のことで、例えば投下資本を全て銀行借入で調達している場合は「資本コスト = 借入額 x 借入金利」となります。
負債とは違い返済の法的義務はありませんが、株式資本から調達した資金にも費用はかかります。株主はリターンを期待しており、この期待リータン分をコストと考えます。
借り入れにより調達した資本にかかるコストの率、つまり借入金利を負債コストといい、また、株式市場から調達した資本のコストの率、つまり株主の期待リターン率を株主資本コストと言います。株主市場から調達した資本には返済の法的義務が無い等のリスクが高い分、株主資本コストは負債コストより高くなります。
負債コストと株主資本コストの加重平均が資本全体のコストとなります。この資本全体のコストがWACC(Weighted Average Cost of Capital)です。
WACC = { rE x E/(D+E) } + { rDx(1-T) x D/(D+E) }
rE = 株主資本コスト
rD = 負債コスト
D = 有利子負債の額(時価)
E = 株主資本の額(時価)
T = 実効税率
rE = 株主資本コスト
rD = 負債コスト
D = 有利子負債の額(時価)
E = 株主資本の額(時価)
T = 実効税率